2001年に音楽活動を休止したCOCCOは沖縄に戻るのだが、そこで、愕然とするような現実に直面する。「海が汚れている」。膨大なゴミをひとりで拾い続ける彼女。いつしか彼女は、こんなふうに思う。「歌を歌うことで、みんながゴミのことに気付いてくれたら」―。
この作品は、COCCOの発案ではじまった「ゴミゼロ大作戦〜正しい海への道のり ラブレンジャー参上〜 『もしも歌が届いたら 海のゴミを拾ってね』の巻」というイベントを追いかけたドキュメントDVD。「ニュース23」などで取り上げられたので知っている人も多いと思うが、彼女の沖縄に対する思いとイベントにかける情熱には、本当に心を揺さぶられる。そして、地元の子どもたちといっしょに歌われるテーマ曲「Heaven's Hell」の圧倒的な美しさといったら…。彼女がステージに上がって「しゃべると泣いちゃいそうなので、歌います」と言った時点で、目に涙を浮かべてしまった。あまりにも清らかな魂と類いまれなる音楽の才能。Coccoはまさに、芸術家だった。(森 朋之)