『心の中のゴミ拾い』
見過ごすことが出来ないほどに、地球の環境破壊が進んでしまっている。それに伴い外側の環境への関心は高まりつつあるけれども、心の環境破壊への関心はそれほど高まっていない。
歌手活動休止後2年間、果てしなく広がる沖縄の海(外側の環境)と向き合って懸命にゴミを拾い続けたCoccoは、その終わることのない活動の果てに再び歌うことに辿り着いた。手作りで形作られていくイベントは痛んでしまった歌姫Coccoの、そして、沖縄の魂の再生の物語の一端である。
その魂の物語に触れることで、観る者は激しく揺さぶられる。祈りを胸に抱え、真剣に生きている者を前にすると人の魂は否が応でも震えるのだ。Coccoと仲間たちの奏でる音は、外側の環境破壊への関心を呼び覚ますとともに、忘れ去られがちな内側の環境破壊への自己責任へと僕らを導いていく。このドキュメンタリーから伝わってくるCoccoの願い、それは、一人ひとりが自分のゴミ拾いに取り組むこと。内側(心)がきれいになれば外側(自然環境)もきれいになる。その逆もまた然りである。内側と外側はつながっているのだから。