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激動の昭和史 軍閥

『自分は流されていないか?』
二・二六事件から原爆の投下まで、毎日新聞記者と東条英機を軸として、当時のフィルムも交えて作られた非常に貴重な映画であると思う。あの状況に至るまでの世界と日本の動きを理解してから見ると、何故日本が無謀な戦争に突き進んだのか、何故引き返せなかったのかがわかるような気がする。加山雄三扮する新聞記者の心境の変化もなかなか面白いし、黒沢年男との会話などは心に響く部分だと思う。中でも、東条英機に扮した小林桂樹は、本当にはまり役だと思う。東京裁判でも同じ東条役だったが、やはりこちらもはまっていた。東条については、A級戦犯として現在も靖国問題でいろいろと言われているが、当時、彼の立場で違った道を取ることができたかどうか、現在の誰も自信を持って答えられないだろうと思う。確かに平和は尊いものだが、ただただ「戦争反対」「九条を変えるな」と叫ぶことが果たして正しいのだろうかと考えさせられる。逆に、平和のためのアメリカとの同盟を維持するために「自衛」の意味を拡大することも正しいのだろうかと考えさせられる。いろいろな意味で、大きな歴史の流れの前に小さな一人の人間がどう関わることができるのかを我々に問いかけている映画ではないかと思う。
私はこの映画を一年に一回は見ることにしている。そして、今の自分は世の中の動きに踊らされ流されてしまってはいないかと考えることにしている。私個人としては本当にちっぽけな人間だし、世の中の動きに逆らって生きることは難しいが、それでもこの映画は、見るたびに「お前は本当に流されていないか?」「自分自身の考えで行動しているか?」と思わせてくれる。「戦争と平和」のみならず、私の生き方に問いかけてくる映画である。

P.S.今まではVHSのテープしか無かったと思うが、DVDが発売されたことを本当に嬉しく思います。

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