『「攻殻世界」のバイブル・・・』
映画GHOST IN THE SHELLや、S,A,C,シリーズの総集編(笑い男事件)(個別の11人)、さらに「イノセンス」やSOLID STATE SOCIETY,といった攻殻関係の作品全てにこの漫画のネタがキャラが、アレンジされ登場しています。
全てはこの一冊から始まったのでしょう・・・正に「バイブル」です。人間の意識が「ニューロチップ」を介し「ハード」な機械部品と、どこまで融合出来るか・・・というテーマが見え隠れした作品です。(翻ってそれは人の魂は無機的な物から生成出来るのか?というテーマも含まれている様に思えるのだが・・・)
でもそれはある意味「タブー」ですよね。確かに「人の意識」というのは「電波」的な「波動」を持つ存在でしょうけど、この作品のラスト近くでも出てきますが、様々なネットを介した情報が、AIにより蓄積され独自の「思考能力」を持つようになったとしても、それは決して「生命体」ではない。こうして見ると「意識」とか「生命」とは決して「科学専門用語」で定義出来るものではないと思う。(士郎さんも宗教・哲学の話を引用していたし・・・)その辺の立て分け見たいな所はありました。その上で近未来な世界観やハードなマテリアル描写にドップリと浸かりたい方は、是非何度も読み返して下さい。