『オランジュ』
オレンジではなく“オランジュ”と読む。
収録曲はThe Cureのヒットナンバーがほぼ収められているのだが、Cureのコアファン向けのライブで、決して(いわゆる)ビギナー向けではない。1曲目がShake Dog Shakeである時点でそれは明白である。
だからこそ素晴らしい、至上のライブだ。
別に「判るやつだけ判ればいい」などとという偏狭なことを言うつもりは毛頭ないが、本来こういったライブ映像は言葉による説明など必要としない、ファン向けのものであるべきで、何もここで不必要にヒットナンバーを連発する性格のものではないと思っているのだが、このライブではファンでなくとも知っているナンバーと、ファンでなければ付いてこれないナンバーが混在している、聴き手の判断を強要するような選曲になっている(ただしLove Catsは収録されていない)。
トリロジーも実に素晴らしいライブ映像だったが、剥き身のThe Cureはおそらくこちらの映像の方が堪能できるのではないかと思う。
それくらい素晴らしい映像と音だ。
しかしオープニングでのRobert smithのかつらを投げ捨てるところに何か意味を感じてしまうのは私だけだろうか・・・・?