『「ベラドンナの赤い罠」――刑事ドラマ史上、屈指の名作が誕生した。』
土曜ワイド劇場の単発からスタートし、異例の息の長いシリーズに成長した「相棒」。中でも「シーズン2」は最もクオリティの高いシーズンと言われる。2クールの「前半」BOX 1 から、シャーロック・ホームズへの憧憬を感じさせるOP「ロンドンからの帰還?ベラドンナの赤い罠」を取り上げてみる。
解散になった特命係。亀山は運転免許試験場で、一線から離れた生活を送っていた。そこへ美和子から連絡が入る。「浅倉さんが、脱走した」――現役検事にして希代の殺人鬼。平成の切り裂きジャックと呼ばれた彼は、亀山の親友でもあった。全てを認め刑に服した彼が、どうして?
混乱する亀山の元へ、浅倉本人から連絡が入る。美和子と連れだって地下のボイラー室へ向かった亀山は、浅倉と対面する。激昂して掴みかかる亀山に、浅倉は言うのだった。「杉下右京に会いたい」――彼を裁いた法廷で、浅倉は検事時代に取り調べた女:木暮ひとみに邂逅したのだった。「さ・よ・な・ら」死刑宣告を受けて退廷する浅倉に、彼女は確かにそう言った。その微笑に「殺人鬼」の匂いを感じ取った浅倉は、右京にそれを伝えるために脱獄したのだった。
杉下右京ならば、捕まえられる。必ず。「頼んだぞ」必死の形相で叫ぶ浅倉に、かつて天才検事と呼ばれた面影が甦っていた。
その頃、右京は警察学校を休職しロンドンに居た。何度も電話を入れるが連絡はすれ違い、亀山は単独で捜査を開始する。手始めに、彼女が通う大学に向かった亀山は、そこで驚くべき人物の姿を目にするのだった。